性質が安定すれば新品種が完成です。新しい品種を作るまでには稲で約10年、果樹では何十年もかかります。「ゴールド20世紀梨」は88.8テラベクレルのかなり大きい線量の放射線(ガンマ線)照射によって遺伝子変異をおこない品種登録できるまでに約30年を費やしています。品種改良における放射線照射での突然変異を誘導して育成された品種については安全性の確認基準はありません。
これまでの育種では無作為に突然変異が起きるため、予期せぬ形質も発生していますが、都合の悪い性質は交配と選抜によって取り除いています。ゲノム編集も都合の悪い形質となる変異は交配と選抜により除くことができるので健康への悪影響が発生する可能性は非常に低いと考えられています。 |