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私たちの身体は「PARP」と「BRCA1と2」による2種類のDNA修復機能によって守られておりますが、HBOC体質の方は「BRCA1と2」が機能しないため二本鎖切断のDNA修復が正確におこなえずに細胞がガン化してしまい、さらに!そのガン化した細胞は「PARP」だけが働くガン細胞となって、ガン細胞そのものを増殖させていくこととなります。
そのガン細胞がオラパリブ(分子標的薬)の作用で「PARP」の働きが抑制されるとガン細胞のDNAは修復ができなくなり、結果ガン細胞を細胞死へと導きます。
自費による遺伝子検査は約20万円です。保険適用は、乳ガンで抗ガン剤治療歴がある方、HER2陰性の再発乳ガンもしくは手術不能の乳ガンの方、2つとも当てはまる方が対象となります。保険適用の場合は約6万円。 |
は「PARP」の働きを抑制する制癌剤として2018/07より日本でも特定の乳ガン・卵巣ガンの患者さんに認可されました。
オラパリブの主な副作用は、吐き気、貧血、疲労感、嘔気、下痢、食欲減退、無力症、味覚異常が報告されております。
薬価は
錠100mg 3,996円 錠150mg 5,932円
通常は300mg/1回 朝晩2回の内服。
高額医療費制度により医療費の自己負担を軽減する制度があります。
BRCA遺伝子に病的な変異があっても、必ず乳ガンや卵巣ガンになるわけではありません。
*10 HER2… |
ヒト上皮細胞増殖因子2型というガン遺伝子もしくはタンパク質。 |
*11 制癌剤… |
制癌物質のうち、副作用が少なく人体に使用可能で、ある程度臨床的に効果があるとされている薬剤。 |
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