「世界のプラスチックの生産量は1964年〜2014年の50年で20倍以上に急増(1,500万→3億1,100万t)。
今後20年間でさらに倍増する見込みです。毎年少なくとも800万t分のプラスチックがゴミとして海に流出しています。
現状のペースでプラスチックの廃棄が増加すると、2050年までには、海洋のプラスチックごみは魚の量(重量ベース)よりも多くなると報告されています。プラスチックごみによる海洋汚染は、まさに危機的な状況といえます。
上記の日本近海での海洋ゴミの漂着調査によると過去5年間(平成22〜26年)の統計で、ゴミの個数が最も多かったのは山口県下関市で、50mの海岸線に約47,000個漂着しています。種類別に見ると、7箇所全てでプラスチック類が最も多く、ゴミ全体の約8〜9割を占めていました。
全国7カ所に漂着したペットボトルを製造国で分別したところ、鹿児島県さつま市、兵庫県淡路市、茨城県神栖市など太平洋側では日本製のものが多く、また東シナ海及び日本海側の沖縄県石垣市、長崎県対馬市、山口県下関市、石川県羽咋市などは中国・韓国製のものが多くみられました。
現状のプラスチック容器のリサイクル率は14%(紙:58%、鉄鋼:70〜90%)です。
プラスチックのリサイクルを促進し、マイクロプラスチックごみになる前に海など自然界への流出を防ぐ対策が急がれます。 |