脂質は三大栄養素一つであり、食品からの摂取量が少な過ぎると健康リスクを高めることになります。脂質は炭水化物やたんぱく質に比べて同じ量でもエネルギーが大きいため摂り過ぎると肥満や生活習慣病のリスクを高めます。そのため、飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸の摂取量は注意が必要です。
中でもトランス脂肪酸は食品から摂る必要がないと考えられており、摂りすぎた場合の健康への悪影響が心配されています。摂取量が多いと血液中の悪玉(LDL)コレステロールが増えて、善玉(HDL)コレステロールが減ることが報告されており、摂取量が少ない場合と比べて心臓病のリスクを高めることにもなります。
また「アレルギー疾患や免疫力の低下」、「ガンを誘発」、「認知機能の低下」のリスクが高くなる可能性も指摘されており、トランス脂肪酸を含む製品の規制をする国が増えています。 |