前述のWHOの見解は周波数帯が主に800MHzと2GHzの携帯電話およびスマホを使用した場合の2B(限定的な影響がある)であり、5Gで使用する3.7GHz、4.5GHzは※Sub6と呼ばれる低めの周波数帯で4Gの延長線上になりますが、28GHzはミリ波と呼ばれる高い周波数帯となります。ミリ波は厳密には30 GHz〜300 GHz帯を指しますが、周波数帯が近いので28GHzもミリ波と呼ばれます。
ミリ波は電波として真っ直ぐ進む性質と水分に弱い性質があり、障害物の多い街中や雨の日には電波が弱くなります。これを補うために5Gの電波をつなぐ小さな基地局をたくさん必要とします。つまり5G社会においては基地局が増えることで住宅地との距離が縮まりミリ波が飛び交う環境に置かれることになり、高周波数帯の電波(電磁波)を日常的に浴びるようになることが健康被害を引き起こすのではと危惧されています。
※Sub6…6GHz未満の周波数 |