ECOだより





生命を育くむ自然豊かな地球が、悲鳴をあげ破壊されつつあります。


すでに世界各地では自然環境や人々の暮らしに、さまざまな影響や被害が出ています。温暖化への対策を充分に行なわなければ取り返しがつかないことになります。
昨年(2019年)の日本での大型台風の原因は海水温の上昇です。温暖化と同時に海水面を漂う大量の微小プラスチックが太陽の熱を受けて海水温を上げます。

グリーンランドや南極の氷床は溶解が加速中(2019/07IPCC報告)
温暖化がこのままで進むと海面水位上昇の最大予想は、2100年で110pとされています。現実にタイ(バンコク)南部にあったサモーン村は既に海に沈んで消滅しています。

世界の二酸化炭素排出量と一人当たりの排出量の順位(2016年)
「温暖化は人間の活動とは無関係」と気候変動説を否定し続けてきた。
そして、2018年6月1日「パリ協定離脱」をアメリカ大統領は発表した。



グリーンランドや南極の氷床は溶解が加速中(2019/07IPCC報告)
オーストラリア(2020年1月)では火災発生から4ケ月以上経過していますが、未だ収束の目処が立っていない状況です。
乾燥気候に加えて地球温暖化の影響で平均気温が1.5℃上昇し雨がほどんど降らない干ばつとなって、3万匹以上のコアラ(絶滅の危機)やカンガルー、ワラビーなどが犠牲となる痛ましいニュースが届いています。

現時点(2020/1/16)での焼失面積は東北と関東を合わせた広さになっています。
干ばつは農作物の病虫被害を増加させ穀物の生産量が低下し、食糧危機を招く原因となります。

再生可能エネルギーには、主に@「太陽光発電」A「風力発電」B「水力発電」C「地熱発電(地中深くから取り出した蒸気や熱水などを取り出し、タービンを回して発電)」D「バイオマス発電(動植物などの生物から作り出される有機性のエネルギー資源、木材、下水汚泥や家畜の糞尿を発酵させて発生したメタンなどのガスを燃料)」の5種類があります。自然発電は天候に左右されたりするため安定した供給が難しく発電コストが高く付くのが難点ですが、次世代のためにより良い持続可能な方法でのCO2削減が必須です。


2019年、スペインで開催されたCOP25で日本も名指し非難され期間中2度も化石賞を受賞しました。・・・

COP25とは国連気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25) 
1992年の地球サミット(国連環境開発会議)で採択された「気候変動枠組条約」の締約国により、温室効果ガス排出削減策等を協議する会議。95年の第1回会議)(COP1、ベルリン)以来、毎年開催されている。97年のCOP3は京都で行われ、「京都議定書」が採択された。
※化石賞とは地球温暖化対策に非協力的な国に贈られる不名誉な賞です。


最近、気候変動のニュースでIPCCという言葉をよく耳にします。IPCCとは、簡単にいうと世界中の気候変動の専門家や研究者で構成されている国連の組織です。

たったひとりの少女が始めたストライキが世界中を巻き込んだ!!

日本ではあまりニュースにならなかったようですが、彼女がひとりで始めたストライキはSNSを通じて世界各地に広がりました。2019年3月15日には約120ヵ国で100万人以上の若者が「学校スト」に参加したとされます。

彼女(グレタ・トゥーンベリ)は学校を休み「気候変動のための学校のストライキ」としてスウェーデン議会の外に座って抗議しました。「あなたの周りの大人が私の未来を台無しにしようとしているので、私はこれをしている」と述べたリーフレットを配りました。

気候変動問題を解決するためにこれまでほとんど何も行われていないため、目を覚まして変化を起こす必要があり、「状況はとても悲惨で、私たちは皆パニックに陥るべきである」と発言しています。2019年のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)では「私たちは間違いを取り消すことができなくなるまでに12年もかかりません」と指摘し、政治家や意思決定者は、科学者に耳を傾ける必要があると強い想いを抱いています。
トゥーンベリは、公共の場や政治家、議会に対しての率直で事実に即したスピーチで知られ、気候変動の危機に立ち向かうため、すぐさま行動を始めるように呼び掛けています。また、両親に飛行機旅行を断念させたり、日常生活でも二酸化炭素排出量の少ないライフスタイルを実践しています。
写真はイメージです






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