ECOだより





市販のミネラルウォーターやボトル水、チアパック水、宅配水の水質安全基準はご存じですか?
ミネラルウォーター類は清涼飲料水として扱われます。



どんなイメージ…ミネラルウォーターや宅配水は「安心、安全なお水」というイメージなのですが?・ ・ ・

水道水はもちろん、水道水を浄水器で浄水した水と比較して市販のミネラルウォーターや宅配水の方が安全性が高いとお考えの消費者の方が原発事故後は特に多いと思われますが、現実には水源地の安全性の確保(メーカー独自の自主管理(検査))や原料水への混入不純物の法的安全基準はミネラルウォーターや宅配水より水道水の方がはるかに厳格に定められております。

ミネラルウォーターや宅配水を販売するための混入不純物の水質安全基準は18項目しかありませんが、日本の水道水は水道法で毎日の※放射性物質測定(原発事故後)と50項目の水質安全基準が定められており、残留塩素(次亜塩素酸)、トリハロメタン(発ガン性物質)、貯水槽の汚れと水道管内壁劣化が原因の微細不純物の混入を除けば、有害物質及び混入不純物に対する安全性は世界一レベルと言えます。

 東京都水道局 http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/press/shinsai22/


水道水は「水道法」、ミネラルウォーターや宅配水は「食品衛生法」で管理されています。

水道法
国民の健康を第一とし、水道水が飲むだけではなく、様々な用途(料理や風呂など)で摂取されても人体に健康の影響が生じない量をもとに、安全性を充分考慮して基準値が設定されています。さらに水質基準項目(50項目)とは別に水質を向上させる留意項目として水質管理目標(27項目)も設定されているなど厳しくチェックされています。

食品衛生法 
本法で規制対象となる食品は、医薬品や医薬部外品を除いた「すべての飲食物」です。
ミネラルウォーターや宅配水は、法律上は「清涼飲料水」であって食料品としての扱いとなり毎日、飲み続けることを想定しておらず、飲用以外の用法(料理や風呂など)では使わないことを前提としているため食品衛生法による水質基準は、原水で18項目、商品化された後の抜き取り水質検査基準は右記の7項目だけとなっております。


安全?!…食品衛生法は水道法に比べると数倍から数十倍ゆるいものに設定されています。

ミネラルウォーターと水道水の水質安全基準には共通する項目がありますが、そのうち7項目(左下表とは別)に関しては下記のようにミネラルウォーターの方は基準が甘く設定されております。

当然ながら放射性物質の検査基準も法的に定められておらず暫定基準が設けられているだけです。

ウォーターサーバーを利用する宅配水に関しても各社の自主基準、自社検査に基づいて安全性が謳われております。


許容値5倍でいいの・・・毒物であるヒ素の許容値もWHOの5倍設定?!いろんな意味で安全性は疑問だらけ・・・

食品衛生法は安全性には不充分な要素が伴い、各社の良識にゆだねるしかありません。ヒ素の有害性は歴史的にも有名で、酢と石灰とヒ素の混合物を塗って肌を白くしていた女性やその女性の母乳を飲んでいた乳児が早死(美人薄命の語源)にしたり命を落としていたことが知られています。

WHO(世界保健機構)のガイドラインも0.01mg/L以下でガイドライン以下の濃度であっても長期間飲用するとヒ素中毒(重傷の場合は代謝酵素が阻害され多臓器不全を生じ死に至る)を起こしたり発ガンの要因となることが喚起されています。


赤ちゃんのミルクをミネラルウォーターで作るのは適切ではありません。

ミネラルウォーターで赤ちゃんのミルクを作るのが安全のように思われますが、粉ミルクには赤ちゃんの成長に必要なミネラル分が充分に含まれているので、ミネラルウォーターで作るとミネラル分が多すぎてバランスが崩れ赤ちゃんに負担がかかったりします。

粉ミルクは、一般に広く使われている水を対象として作られているので、基本的には「沸騰した水道水を使う」というのを前提として、成分を調整しているのだそうです。
※写真はイメージ







「素粒水を熟成させて、さらに!美味しくゴクゴクと!!」はコチラ >>