ECOだより





人類の繁栄が地球を苦しめる!?

わずか50年足らずで世界のエネルギー消費量は3倍、人口は2倍、食料需要も2倍に!! 人間の豊かな暮らしのためのエネルギーや食料の消費が、地球の自然生態系を破壊し、限りある資源を使い果たしかねないほど深刻な構図を招いています。今の現状を理解し、10年、100年先の地球と次世代のためにできることを積極的に実践することが急務です。


温暖化 日本は猛暑に暖冬、今世紀に東京が亜熱帯になる!?
温暖化により半世紀で地球の気温は1〜2度上昇しており、北極・南極に向かって熱帯気候地域が拡大している現実があります。両極や高い山々の氷が 溶け出して、海水面と水温も上昇しています。

オーストラリア大陸の内陸部は、乾燥化が進み河川が干上がった状態になっています。台風や竜巻の巨大化と多発。熱帯気候地域は、21世紀中に緯度にして約2度(200km相当)拡大すると予測されています。

日本が亜熱帯地方になる!?分かりやすく言えば東京が鹿児島奄美諸島のような気候になってしまうということです。


食糧危機 20世紀の人間活動と人口増加が地球を荒らした
明らかにこの100年の人口増加と、暮らしの快適さを追求した文明発展が地球に環境問題をもたらしています。

地球温暖化、オゾン層の破壊、異常気象、森林消失、砂漠化、海洋汚染、生態系の破壊、どれも毎日のように見聞きします。

世界人口は1950年に25億人、2010年69億人に、さらに2050年には91億人に達するという人口過剰予測があります。人口増加グラフ
この爆発的な人口増加はアジア地域で41億人と世界の6割を占めており世界人口問題はアジア地域に凝縮されるといった状況にあります。また、アジア地域の所得と生活の向上に伴い、肉、卵などの畜産物の消費量が拡大しています。

食べ物を生産するためには・・・

異常気象が世界の食糧生産に影響
近年の異常気象で世界中に大きな被害が出ています。

穀物輸出大国のオーストラリアがここ数年干ばつにみまわれ、2002〜3年には小麦の収穫量が平年の4割にまで落ち込み、その後も干ばつで被害が続いています。

欧州でも猛暑で小麦生産量が減少、北米中西部も干ばつで大豆生産量が減少、インド東部と中国揚子江流域での洪水被害、アフリカは干ばつに限らず豪雨も猛威をふるっています。異常気象には様々な原因がありますが、これまで温室効果ガス(CO2など)の半分以上は日本やアメリカ等の先進諸国が排出しエネルギー資源を湯水のごとく使い続けてきました。

近年では中国、インド、ロシアなどの資源を持った国々が経済発展の名のもとに環境破壊を追随するようにエネルギー資源を消費しています。

資源も食糧も持たず、輸入に頼り人口が減り続ける日本はどうすべきか?
真剣に見直さなければなりません。

深刻な食糧危機の前に

日本は食糧自給率が低いにも関わらず世界中から年間5800万トンの食料を入手し飽食状態で食べ物が溢れていますが、しかしその1/3を廃棄しているのです。家庭からの生ゴミは、年間約1000万トン捨てられています(残飯を食品価格に換算すると、年間約3.2兆円)。

生ゴミを処理するにもエネルギーを消費します。

食べ物をムダにしないことも温暖化防止に役立ちます。

意識して!!できることからスタートです。