ECOだより





温室効果ガス(CO2)削減が全くできていない!

1988年に制定された「地球温暖化対策の推進に関する法律」の中で二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロン類等のガスが温室効果ガスとして定められました。大気中の温室効果ガスが増えると温室効果が強まり、地球の表面の気温が高くなります。


温室効果ガスの種類知ってますか?



2004年の二酸化炭素換算量での数値
IPCC第4次評価報告書より

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)
 (英語サイト)
グラフ


二酸化炭素 CO2:大気中に急激に増加中

石炭や石油などの化石燃料の他に、木や紙、プラスチックなどの物質を燃やす時に発生。


メタン CH4:温室効果はCO2の21倍

天然ガスの主成分で主に都市ガスに使われています。湿地や池、水田で枯れた植物が分解する際や、家畜の腸内発酵(げっぷ)、ふん尿などからも発生。


一酸化二窒素 N2O:温室効果はCO2の310倍

全身麻酔剤(笑気ガス)として使われています。ナイロン66を製造する際に発生し、温室効果ガスの45.5%を占めていましたが1999年から排出削減され減少しています。


代替フロン HFC PFC SF6:温室効果はCO2の数百から数万倍

冷蔵庫やエアコンの冷媒、発泡材など大量に使われていましたがオゾン層破壊の原因と分かり平成9年に生産中止になり現在は代替フロン類を使用。


現在、地球は人類史上最も暖かくなっています。この地球規模の気温の上昇〓地球温暖化は気温の上昇のみならず、異常高温(熱波)や大雨・干ばつの増加などの様々な気候変化をもたらしています。このままでは将来、地球の気温はさらに上昇するのは明確で、水、生態系、食糧、健康などに深刻な影響が生じることが懸念されます。

これまでチーム・マイナス6%やエコカー減税によるエコカーの普及、政治家のCO2 25%削減提言など個人や企業の努力によって温室効果ガスの排出低減が着実に進んでいるように写っていましたが、その現実は政府政策や個人、企業努力が全く実っておらず、今年の暑さはCO2が原因ではないかと考えさせられる状態です。

実は昨年のCO2濃度は観測史上最も高い年でした。気象庁は1987年から市街地の影響を受けにくいとされる岩手県大船渡市、東京都南鳥島、沖縄県与那国島の3地点での定点観測を続けていますが、平成22年5月12日に発表された内容によると、昨年のCO2濃度は観測史上最高値を記録したとのことです。さらにこの10年では年平均1.9ppmの割合でCO2濃度が増え続けている状態なのです。黄砂が日本の空を覆うように偏西風は中国大陸の大気を日本に送風し、地球全体に広がります。隣国中国は温室効果ガス排出削減条約の京都議定書には不参加です。日本の企業をはじめ世界中から排出規制のない中国に企業進出し無制限にCO2を排出して地球を温めています。

・・・名ばかりのエコロジーで、なんちゃなっとらんぜよ!!・・・「喝」です。


※ チーム・マイナス6%
  現在「チャレンジ25キャンペーン」と名称変更しております。
※ エコカー減税
平成21年度(2009年度)税制改正において、自動車重量税・自動車取得税の特例措置(エコカー減税)がとられ、環境対応車への買い替え・購入に対する補助金制度が6月19日から実施されている(エコカー補助金)。2009年4月10日〜2010年3月31日までに新車登録等をした車が対象。