ECOだより



薬とお金
今や世界の医薬品市場は1兆ドル(約111兆円)を超えると言われ、新薬の開発には?

体重が60kg 3500万円から約1090万円/年間 2018年11月新薬の開発には10〜16年かかるとされ、開発費が数百億円にのぼることも珍しくありません。
さらに開発に成功し、新薬として世に出る確率は3万分の1ほどです。そのため新薬の価格(薬価)はおのずと高額となります。
オプジーボは100mg/約73万円、体重60kgの患者が1年間使うとすると、年間約3500万円となっておりましたが、2018年11月より約1090万円まで引き下げられました。また保険適用になる疾患の場合は「※高額療養費制度」を使うことができます。

※医療費の自己負担額が高額になる場合、家計の負担を軽減するために自己負担限度額を超えた分が払い戻される制度。


Vol.34でご紹介した粒子線治療ができる医療機関が増えてます。また、保険適用される疾患の種類も増えています。
ECOだよりVol.34はコチラ

重粒子線とは
簡略にいいますと放射線の中で電子より重いものを「粒子線」、ヘリウムイオン線より重いものを「重粒子線」と呼びます。重粒子線治療とは、この重粒子線を活用した放射線治療で特に「炭素イオン」が放射線元素として活用されます。炭素イオンは陽子の12倍の質量があり、質量が大きいほど破壊力も大きくなります。



重粒子線治療を実施している医療機関
国外ではドイツのハイデルベルク大学、中国の近代物理研究所、イタリアの国立ハドロン治療センターなどで導入・運用されています。


重粒子線治療を実施している医療機関




日本の健康診断のあれこれ
少子高齢化に伴い居住地域の都会田舎に関係なく日本人の2人に1人がガンになる時代となっています。医療知識として、もしもの備えも大切です。
ガンは早期発見で生存率が大きく変わり、ガンも治療する病気なんだという認識に変わっています。健康診断や人間ドッグ、簡単な診断としては血液検査における腫瘍マーカーのチェックなど定期的な健康診断は心がけていただきたいと思います。
全国各市町村に検診費用の補助があるガン検診窓口があります。

そもそも健康診断とは・・・?
えっ!!ビビックリ  日本ではじめての健康診断を受けたのはなんと新撰組の構成員といわれています。
日本における近代的な健康診断の仕組みは結核の撲滅という目的のためにスタートしました。日本では健診車で巡回するスタイルも一般的になっていますが、これは結核予防を目的とするレントゲン車が始まりです。現在では、健康診断の究極の目的は、対象者にできるだけ健康で長生きしてもらうことです。




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