ECOだより





ミネラルウォーターは水道水よりも安全?

水質基準が甘く、水質検査の間隔などの規制も緩和されています
本来、日本の水道水は河川や湖の水を使用したミネラルを適度に含んでいる飲用に適した軟水です。ミネラルウォーターは名前からミネラルを多く含んでいると想像していますが、ミネラル成分の品質規定があるわけではなく実際には水道水と比べても成分の差はほとんどありません。
しかし、現在の水道水は環境破壊、生活排水、工業排水などによる原水汚染により浄水場での殺菌剤の増量が要因で全国的に水道水の薬品残留濃度が高くなっています。そういった背景によって水道水よりもペットボトルで販売されている水の方が安全のような感覚になっているのが現状です。スーパー、コンビニ、自動販売機で水を買って飲むことが習慣となり水道水を飲料水と考えない人が激増していますが、ミネラルウォーターは水質規準も甘く(ヒ素濃度が水道水の5倍まで認められる)、また何らかの方法で殺菌又は除菌処理した製品と考えられます。

市販されている水の種類


ミネラルウォーターは、大きく分けて4つに分類
日本のミネラルウォーター類は、以下の4つの種類に分けられています。
(1990(平成2)年 農林水産省制定 「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」 )
品 名 原 水 処理方法
ナチュラル
ウォーター
特定水源より採水された地下水 沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行っていないもの
ナチュラル
ミネラル
ウォーター
特定水源より採水された地下水のうち、地下を移動中又は地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解したもの
(天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する地下水を含む)
ミネラル
ウォーター
ナチュラルミネラルウォーターの
原水と同じ
品質を安定させる目的等のために次に掲げる処理を行ったもの
ミネラル調整
ばっ気
複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合など
ボトルド
ウォーター

又は飲用水
ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター及びミネラルウォーター以外の飲用に適した水 処理方法の限定なし
(食品衛生法に基づく加熱殺菌などの処理が必要)
ミネラルを後から人工的に添加したり、複数の水源の水を混ぜても「ミネラルウォーター」として販売することが許されています。市販されているミネラルウォーター類の中には、消費者が純粋な天然水と誤認し購入しているボトルもあるのです。

食の偽装が「水」にまで!!